今年は「なんとなくこれかな?」みたいなのを考えながら1年を過ごしていたけど、いざ書き始めようとすると中々10曲を決めれず……
PS5を買ってホグワーツで遊んでたせいで年越しまで残り日数が片手で数えられるくらいになってやっと重い腰を上げました。
まあいつもどおりってことなんですけどね。
ルールはいつも通り
・2024年リリース
・同一アーティスト・コンテンツ・アニメから1曲ずつ
・紹介は音源が聴けるようになった順番(先行配信含む)
それでは!
- ①ガジュマル ~Heaven in the Rain~ / ReoNa
- ②アンビバレント / Uru
- ③Believer / 来栖りん
- ④オン・ザ・フロントライン / ヒトリエ
- ⑤Cara Tesoro / エマ・ヴェルデ
- ⑥Release Sigh / 天乃リリサ(CV: 前田佳織里)、橘 美花莉(CV: 鬼頭明里)、ノノア(CV: 鈴代紗弓)、喜咲アリア(CV: 渡部紗弓)
- ⑦MONOCHROME / 水槽
- ⑧アポリア / ヨルシカ
- ⑨Dazzling Game / Liella!、澁谷かのん、ウィーン・マルガレーテ、鬼塚冬毬
- ⑩We're The World / シークレットフレンズ∞
- 終わりに
①ガジュマル ~Heaven in the Rain~ / ReoNa
痛みとともに 思い出さえも
忘れるぐらいなら 傷よ 癒えないで
1/8 配信
アニメ「シャングリラ・フロンティア」第2クールエンディングテーマ
作中に登場する「墓守のウェザエモン」討伐関連のシナリオとマッチしたエンディング曲。
死してもなお愛した妻の墓を守り続けるウェザエモン、その生前の彼女から受け継がれる儚い想い……
しっとりとした曲調が2人の切なさをより際立たせました。
一方でゲームだからこそ全力で楽しむサンラク達のガチ攻略の熱さにも毎週目が離せませんでしたね。
無理ゲーに思えるウェザエモン討伐後に彼から伝えられる彼の最大奥義を模した称賛のセリフとかつての幸せだった頃の2人の笑顔が見られる特殊エンディングは本当に印象的でした。
※特殊EDはこちら
②アンビバレント / Uru
混ざり合わない二人の距離 痛むのは僕だけ
1/20 配信
アニメ「薬屋のひとりごと」第2クールオープニングテーマ
壬氏視点で描かれる、猫猫がどんな人物なのかが伝わってくる曲。
ひょんなことから出会った2人、難解な事件を鮮やかに解決する猫猫に惹かれていく彼の心。
彼女との出会いが彼にどんな変化をもたらせたか?
そんな彼女の碧い瞳に映らない現状にモヤモヤする壬氏の感情は果たして単なる尊敬なのか、あるいは好きという気持ちの裏返しなのか……
サビの歌詞もその瞳にまだ映らない(距離感)→映さない(不安)→映らないけど(希望)と彼の気持ちがどう移ろっていくのかが伝わってくる気がします。
壬氏の抱いている気持ち、一方通行な2人の関係性がまさしくアンビバレントな曲だと思っていましたが個人的にはもう1つ別の解釈を考えるようになりました。
それはアニメの後半から現れる羅漢の視点ともリンクする部分。
他人の顔を目で見て区別できない彼が、初めて顔を認識できる人物、鳳仙と出会う。
羅漢の退屈な日常に舞い込んできた彼女との出会いが彼の人生を変えていく——
最終的には結ばれる2人であるが、身分も違い簡単に会えない2人のその過程についてもなんとなく壬氏と猫猫のような関係性を想起させました。
③Believer / 来栖りん
この果なき旅はきっと良い事ばかりじゃないけれど 自分らしく
4/6 配信
アニメ「転生したらスライムだった件」第3期第1クールエンディングテーマ
前に向かって歩いていくことは楽しいことばかりじゃない、それでも歩みを止めることをやめない——
一度決めた目標やゴールに向かって進んでいくことは簡単ではないしたくさんの障害が待ち受けている、それでも覚悟を胸に前に進んでいく気持ちを大事にしたい。
そんな勇気が湧いてくる曲ですね。
転スラの本編でもあった、わかり合いたい人物と敵対してしまうが声をかけることをやめずにひたすら歩み寄ろうとする、そんなシーンが頭に浮かんできますね。
④オン・ザ・フロントライン / ヒトリエ
正解無い世界、心ひとつだけを
守るべきもの全てに捧げるためさ
4/15 配信
アニメ「無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜」第2期第2クールオープニングテーマ
転生した世界で人生をやり直していくルーデウス。
前世では他人との関わりのトラウマから引きこもっていたが、そんな彼を外に連れ出そうとしてくれた人はどんな気持ちだったのかを今になって知ろうとする彼。
人間として兄として成長したルーデウスも結婚し守るべき妻と子供を授かる。
だが今度は母親の窮地に立ち向かうことになり、父親のパウロと力を合わせて攻略を進めていくが……
やり直した世界で大切なものを失ってしまい失望するが、今度は1人じゃない彼は徐々に立ち直っていく、それは自分が守ろうとした人たちの存在があったから——
オープニング映像でパウロと背中合わせのルーデウスが一瞬で成長するシーンは、親の視点からしても子供の成長の早さはあっという間ということでしょうか。
力強い歌声が、ルーデウスがどうしようもない理不尽の前でもがむしゃらに歩んでいくことをやめないイメージを抱かせます。
⑤Cara Tesoro / エマ・ヴェルデ
※3分10秒くらいから、ただ全部聴いてほしいです
Una volta sola ※
この瞬間を抱きしめていたい
※一度だけ
9/25リリース
映画「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」劇中歌
正直この映画から1曲に絞るのはめちゃくちゃ悩みました。
映画館で初めて見た時、どれも好きな曲になったので……
そんな頭を抱えた末になぜこの曲を選んだかと言うと、この曲が披露されたシーンの場面が脳裏に残っているからでした。
すれ違いの末にスクールアイドルを解散しそうになった天と小糸。
自分の素直な気持ちを打ち明けられずに天は本当の気持ちを伝えられずに1人でスクールアイドルを続けていた。
そんな中虹ヶ咲のメンバーと触れ合っていくうちにエマとユニットを組むことになった天。
周りの意見に流されてしまいがちな天はエマに「自分の意見を言ってもいい」と諭され、初めて自分の考えを口にする。
ライブが終わったあと、小糸に本当に思っていた気持ち、小糸とのユニットを解散したくないことを打ち明ける。
そんな本心を驚きながらも受け入れた小糸と2人で最高のスクールアイドルを目指していこうと誓い合う——
天と小糸が仲直りして前に進むきっかけになった部分が強く印象に残り、スイス南部出身のエマらしさを思わせるイタリア語の歌詞や伸びやかな歌声も耳に残りやすい曲でした。
また初めてフルで聴いた時の落ちサビ転調の溜めからのラスサビの解放感が非常に心に響きました。
ちなみにCara Tesoroはイタリア語で「親愛なる最愛の人」を表し、Tesoroは宝物の意味で特に親しい友人や子供、そして恋人を呼ぶ際に使うとのことです。
⑥Release Sigh / 天乃リリサ(CV: 前田佳織里)、橘 美花莉(CV: 鬼頭明里)、ノノア(CV: 鈴代紗弓)、喜咲アリア(CV: 渡部紗弓)
ため息じゃなく深呼吸を一つ
真っ直ぐな気持ちだから
9/27 配信
アニメ「2.5次元の誘惑(リリサ)」第2クールエンディングテーマ
このアニメを見る前はタイトルとコスプレが題材ってことで「コスプレ好きな子とのラブコメかな?」みたいな予想をしていたけど、その期待はいい意味で裏切られました。
確かにコスプレをテーマにした主軸で物語が進んでいくけれど、自分の好きなものに対する各々の登場人物が迷いや葛藤を昇華させて前に進んでいく熱量が高すぎる!
例えば好きな作品をコスプレという形で表現することはただの自己満足なのか?仕事とプライベートどっちを優先させるか?人と関わるのは苦手だけど一緒の趣味を楽しめる友達が欲しい!親しい人が描いた漫画に深い思い入れがあるけどその人物と距離が出来てしまい悩んでいる……
好きを肯定する気持をを改めて考えるきっかけにもなる作品でした。
そんな中、この曲が心に響いたきっかけは終盤のあるシーンでした。
過去自分が描いた漫画で失敗した作者はそれを黒歴史としてなかったことにしていた。
そのことを下卑し忘れようとしていたが、それでも作品が好きな人は居るしその思い出や楽しかった記憶を否定する権利は例え作者にも無いと情熱的に訴えられ——
自分の作品がきっかけで家族と離れてしまい傷つくことを恐れていたけれど、作品を愛して読んでくれているファンが存在していたことに気が付き、心の底から描いてよかったと受け入れる場面はこの曲のメッセージと強く重なる印象を受けました。
⑦MONOCHROME / 水槽
いつだって二律背反
悔しい、悲しいの度に満ちる月
10/4 配信
アニメ「BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-」エンディングテーマ
毎クール楽しみにしている千年血戦篇の三クール目にあたる相剋譚、今回もやはり毎週楽しみで仕方がなかったです。
原作でもクライマックスに向かって盛り上がる戦闘が始まり、印象に残っているシーンがいくつかあり、早くアニメで見たいと待ち切れない思いでした。
そんな相剋譚のエンディングはタイトルからもイメージできる黒と白、相対する二者の曲でした。
混ざり合わない存在が一つになることはなく、お互いの信念のもと動いていく——
エンディングアニメ映像でもBLEACHらしいスタイリッシュさと各キャラの本編での活躍がフラッシュバックするような演出も相まって何回でも見たくなりました。
そして最終回後にはこの曲のフル尺でのスペシャルエンディングが公開されました。
2番から始まる追加シーンは一瞬たりとも目が離せず、さらにはこの後活躍するキャラにも見せ場があり最後の最後で改めて早く続きが見たくなる思いが募りました。
また歌詞をよく見ると
「不可逆の理(=前に進む?)」「誰にも秤れない」「尺度」「致命的」「未完成の未来」「引き絞る射程距離」「二律背反」
と親衛隊、ハッシュヴァルト、雨竜、陛下の能力のワードが隠されていることに気が付いた時はBLEACHの曲らしさに驚かされるとともにニヤリともしました。
※最終回スペシャルエンディング
⑧アポリア / ヨルシカ
あの海を見たら 魂が酷く跳ねた
水平線の色にあなたは見惚れている
10/7 配信
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」エンディングテーマ
アポリアとはギリシャ語で難問や行き詰まりなどの意味となります。
今では当たり前の知識も昔はタブー視されていました。
考えることを放棄し安寧の中でただ提示された教えの中で生きていくことは難しいことではないし、ほとんどの人はそれを当たり前と受け入れるでしょう。
ただそれを安易に良しとせず、真理を追い求めて抗う人たちが居ました。
アニメはフィクションですが(そもそも史実だとあそこまで迫害はなかったとか)、それでも今事実だと教えられている事象が本当に正しいと証明できるか?と立ち止まった先人たちがいたのは紛れもない事実でしょう。
チ。は今とは異なる価値観の時代や宗教観のストーリーとなりますが、それでも知りたい欲求を抑えられずに藻掻きながら真理に向かって歩んでいく人物の情熱は今を生きる自分にも響くところがありました。
緊張感のある展開や息を呑む瞬間があっという間に過ぎ、気がつけばエンディングとなっていた——
一瞬で過ぎ去った時間の後に聞く、そんな印象を残した曲でした。
⑨Dazzling Game / Liella!、澁谷かのん、ウィーン・マルガレーテ、鬼塚冬毬
君と今 ひとつになる
ここからが本当の始まり
12/11リリース
アニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第3期劇中歌
これまでライバルとして歩んできたLiella!とマルガレーテたち。
雌雄を決するべく、ついに文化祭で競い合うことに。
だがメンバーの心境は戦って勝つことが目的ではなく……
シリーズ伝統のチームが一つにまとまる回、Liella!に勝つことや姉が悲しまないことに拘っていた1年生だったが、その心境に変化が訪れたことが印象に残る回でした。
ライバルであるからこそ互いに切磋琢磨を続けた両グループが、お互いを認め合いパズルのピースをはめるかのように手を取り合う——
ロック調のアップテンポなリズムとどこか切なげなメロディが、実力はあるが1つのチームになることに対する1年生の葛藤にも聞こえました。
ただ本気でぶつかり合ったからこそ最後には共鳴して一緒に走り出す、聞き終わった後にはそんな情景が脳裏に浮かぶ曲でした。
個人的にはこの回の鬼塚姉妹がお互いの足りないところを補い合うかのように仲直りしたシーンにもしっくり来るところが好きですね。
⑩We're The World / シークレットフレンズ∞
一人なら出来ないことも
二人なら乗り越えてく
三人ならもっと高く飛び跳ね
新世界への扉開ける
12/25リリース
アニメ「ひみつのアイプリ」劇中歌
最後はプリティーシリーズ最新作、ひみつのアイプリから選びました。
この作品も1曲を選ぶのに非常に難儀しましたが、フルで聴いた時の感動を一番鮮明に覚えていたという理由で最終的にはこの曲に決めました。
アニメで初披露された回はシークレットフレンズ∞の3人が一つになる回でした。
喧嘩したひまりとみつき、2人を仲直りさせようとお互いの気持を伝えるために奔走するつむぎだが肝心な部分が伝えられず2人はより険悪になってしまい……
そんな自分の失敗に塞ぎ込んでしまったつむぎを救い出したのは他ならないひまりとみつきであった。
雨降って地固まるの如く、つむぎを励ますという共通の目的を得て仲直りしたひまりとみつき、それを見て安心したつむぎの3人はいつしか固い絆で結ばれていた。
めでたく3人で歌うことになりWe're The Worldが披露されました。
このエピソードはとても記憶に残っていたけど、まだ1番までということで「主人公ユニットらしいしなんとなくいい曲だな」くらいにしか思っていませんでした(そもそもアイプリは好きな曲が多い……)。
初めてフルで聴いたのは11月に開催された「プリティーシリーズ Crossing Live 2024」でした。
その時に衝撃を受けたのが冒頭にもある落ちサビ部分の歌唱でした。
昔からこの手のチームが手を取り合って大きく羽ばたいていく展開が本当に好きすぎるので……
年末についにリリースされ、改めて歌詞をゆっくり見ながら何度も聴いたのは言うまでもありません。
一人じゃなく三人で世界を巻き込んで飛んでいく、友情の力は無限大というストレートなメッセージに心を強く揺さぶられました。
終わりに
なんだんかんでこうして毎年筆を執ってると1年間何を聴いて過ごしてきたのかなと振り返られていいですね。
あらためてじっくり歌詞を読み込んでは新しい発見も出来たりするのでそういった部分も楽しんでました。
来年も気が向いたらやります。